クラウドおじさん化計画② SAAを受けてみた
気がつけば前回から3ヶ月以上経ってしまいましたが、AWS Solutions Architect - Associate (SAA)の認定試験を受けたという話です。
以前の記事はこちら。
deutschina.hatenablog.com
deutschina.hatenablog.com
<目次>
なぜAWS Soutions Architect - Associate(SAA)を受けようと思ったか
以前の記事でも書いたとおり、エンタープライズITの世界でもクラウドの使用は当たり前になってきました。自分の仕事でも、一部の業界では自前のデータセンターにこだわっているものの、そんな保守的と呼ばれる業界でさえ、本番環境以外の例えば開発環境やテスト環境はAWS上に構築していますし、開発用(の古くてクソ遅い)端末を配布する代わりにリモートデスクトップを配布するなど、クラウドを全く使用していないプロジェクトを探す方が難しいのではないかと思っています。
AWSの環境を使ってアーキテクトするようなことは業務ではありませんが、導入しようとしているシステムがAWS(などのハイパースケーラー)上に構築されていることは、もはや「フツー」なので、やはり教養として基本的なところは押さえておきたいというのがありました。例えば、SAPのような業務アプリケーションをハイパースケーラー上で簡単に構築できる仕組みがあるのですが、コレの裏側でクラウドサービスがどのように動いているのか、連携しているのかというのに俄然興味がわいてきたのです。
似たような動機で、以前AWS Cloud Practitionerというのを受けたのですが、それだと概要過ぎてあまり面白くなったこともあり、もう少し詳細に突っ込んだSAAに挑戦してみようとなったわけです。
準備でやったこと
一応資格試験なので準備は必要です。まずは、Udemyのセールを狙って、こちらを1500円程度で入手。
www.udemy.com
現在英語強化期間中なので、英語版のものを入手しましたが、日本語で受験するのであれば日本語の類似のもので良いはず。このコースだと22時間ぐらいの講義があり、Niel先生が丁寧に解説をしてくれていました。ハンズオンも充実しており、自分でも極力試してみました。(途中からついて行けなくなったけど)
これだけでは不安しかない、ということで練習問題が6セット、計390問が入ったこちらも購入。
実は、Udemyのビデオを見終わった後で、練習問題をグルグルするのに2ヶ月以上空いてしまったため、よっぽど講義を見直そうかと思ったのですが、あまり時間をかけられない諸事情もあり、GoodNote 5でフラッシュカードを作り、グルグル回す作戦を実行。グルグルと書いてますが、正直2周ぐらいしかしてません。。。母語ではない英語で無理矢理受験しようとしているからなのかもしれませんが、問題文が英文5行とかザラなので、集中力が続かない。仕事もありますし空いた時間に解説も読みながらとなると、1日で20問ぐらいしか進まない日もありました。受験直前の週末にようやく本気モードになり、トータル4〜5時間ぐらいやったかな?
実は、最初にUdemyの講義ビデオを見て、あまり間を開けずに12月半ばに試験を受けようと思っていたのですが、スケジュールが合わず断念。練習問題も買っておいたものの、ようやく1月半ばにやり始めた感じなので、自分の場合準備にかけたトータル時間は、ザックリ計算して50時間ぐらいだと思います。内訳としてはこんな感じ。
- Udemy講義 23時間
- ハンズオン 3時間
- 練習問題2周 24時間
もちろん勉強開始前の知識とか経験によってこの時間は当然前後してくると思います。Udemyの講義は、初心者でもある程度分かるように丁寧に説明されているので、前提知識があまりない場合は、ビデオを繰り返し見たりなど時間は長くなるでしょうし、逆に業務でAWS触ってますという人であれば、そこを飛ばしていきなり練習問題でも良いかもしれません。あとは、自分のように合格点に届けばいいという感じなのか、これから業務に使うから満点近くを目指すのかによっても時間のかけ方は変わってきますよね。(当たり前ですが)
試験本番
前回と同じくPeasonのオンラインテストを自宅で受験しました。テストの開始時の手続きは以前の記事を読んでもらえればと思います。やはり問題文が長く、時々気が遠くなったりして(笑)集中力が続かず。そこで、まずいと思って問題をアタマから読み返すなどとやっていると、時間がどんどん消費されていきます。
基本的なスタンスとしては、こんな感じで進めました。
- 明らかに違う選択肢を消す
- 知らない用語が選択肢にある場合、他の選択肢が明らかに間違っている場合のみ選択する
- このソリューションはできないという選択肢は基本無視(できるから聞いているはず)
- 似通った選択肢は、どこが異なっているかを見極める
練習問題集とほぼ同じ問題も結構出ている一方で、見たことも聞いたこともない用語が出ているケースもあり、65問終えたときには残り時間は20分を切っていました。見直しのためのフラグを立てた問題もあったのですが、もう疲れ切っていたので落ちたらまた受ければ良いやと開き直って退出してしまいました。
結果と今後
試験終了後、アンケートに答えた後の最後の画面で、PASSという文字を確認したところで退出。そこから数時間待ったところ、メールが届きスコアレポートが見れるようになりました。
合格720点に対して、788点しか取れていないのでギリギリなので、晒すような結果ではないのですが、一応ちゃんと受けましたよということで。領域ごとのブレークダウンも見たのですが、ここが極端に弱いというのはなく、全領域合格点に届いていたようで何より。逆に言うと、どの領域もまんべんなく落としているので、将来的に仕事でゴリゴリ使うケースが出てきたら要復習ですね。
あと、あくまで個人的な感想ですが、前半の方に難しい問題が集中しており、後半に来ると見たことのある易しめの問題が多く出ているように感じました。問題はプールからランダムに出しているはずなので、前後半で難易度の偏りはないとは思うのものの、、、前回のCloud Practitionerのときも同じ印象です。よく分からない問題が連続したときに、今回はダメかと気持ちが折れそうになっても、残り全部取れば大丈夫ぐらいの心持ちでいれば良いと思います。
さて、ちまたではAWSx冠というプロフィールを出している方もいるのですが、自分の場合はそこを目指すつもりは今のところありません。Professionalに進むにはもう少し実戦経験がないと厳しいのではないかと思いますし、むしろ個別テーマのMachine Learningとかを目指すかもしれませんが、今のところ具体的なプランはなしです。
ということで、クラウドおじさん化計画は②にして一旦終了でございます。
癖のある?USB-Cモニタ
誰の役にも立たないと思うけど、トラブったので記事にしておくシリーズ。
現状について
書斎だけでなく、居間でも仕事ができるようにと、モニタとWebカメラを置いているんだけど、できるだけ配線をシンプルにしたく居間では、USB-Cハブ機能のあるモニタを使っているのは、以前も書いたとおり。
モニタ下部にUSB-C×1、USB-A (3.0)×1、モニタ背面にUSB-A(2.0)×2の端子がある。USB-CにはLogicoolのWebカメラ、背面のUSB-Aにサウンドバーが接続されており使用済み。さらにモニタ下部のUSB-AにはLightningケーブルが挿しっぱなしで、iPhoneの充電またはクラムシェルモードで使った場合のMagic Trackpad接続用。
となると気がつけば、空いているポートはUSB-A(2.0)が1つのみ。それもすでにAftershockz Opencommの充電用ケーブルが挿してあり、前の記事で書いたJabra Evolve2 75のUSBドングルを挿す場所がなく、ここ数週間抜き挿ししながら使っていたものの、なんとも面倒くさい。そこで、USB-A分岐というキーワードで探しだした結構安めのこの商品にたどり着きポチッとしたわけです。
deutschina.hatenablog.comこいつをモニタ背面のUSBポートに挿して使用することで、ケーブルの抜き差しのストレスから解放されて満足だったものの、翌日トラブル発生。なんと、モニタに挿したUSB機器がすべて認識されず。
疑わしきは新顔?
普通に考えて、新しくやってきたUSB分岐アダプタが怪しいと思うのは世の常。ケチって安いのを買ったのが失敗だったかもと焦る。かなりリアルにモニタに接続していた機器が安物アダプタのせいで、過電流か何かでブッ壊れたんじゃないかと思い、書斎にあるMac miniに接続して試したところ問題なし。となると、USB分岐アダプタくんの嫌疑は晴れ、疑惑の目はモニタに向けられることに。
何でモニタか?不思議に思うかもしれないけど、実は以前、M1 MacBook ProをMontereyに上げた時に似たような症状があり、しばらくしたら復旧したという事があったのを思い出したわけです。という事で、MacBookの再起動、モニタの電源オフなどを試してみることに。しかし解決せず。
理由は分からないが対処方法を発見
ここまでやって解決せずで、どうしたもんかと考えていたところ、ふと視線の先にもう一台のMacBook Proが。普段このモニタに接続して使用しているマシンはMacbook Pro 13" 2019(会社支給)とM1 Macbook Pro 13" 2020の2台なんですが、この問題はM1を繋いだ状態でずっと試していました。あ、そう言えば2019で試していないなと気づいた訳です。
そこで、2019を繋いで見たところ、問題なくUSBに接続したデバイスを認識!ってことはM1の問題?となり、念のためもう一回M1を繋いで試したところ、なんとM1を接続した時でもデバイスが認識されるようになりました、というのが今回の顛末。
という事で、説明のつく理由はないものの、モニタとApple Siliconマシンの相性的な問題があるようで、今後似たような症状が出た時は、Non M1のマシンと繋いでから、もう一回M1と繋いでみるという対応を取ることにしたいと思います。
備忘につき、オチはなくてごめんなさい。
リモートワーク最強のヘッド捜し 2022新春(Jabra Evolve2 75)
さんざん引っ張っておいたコレ。ようやく使い始めてみました。
年内業務終了につき、レビューは年明けかな。 pic.twitter.com/ac5tK2Gm7S
— Kem / けむ (@Deutschina) December 24, 2021
USBドングル付きのモデルにこだわったわけ
複数のMacbook Proを使い分けている一方、同時に使用することはほとんどない。これは自分特有の事情だとは思うものの、USB-CハブとなっているモニタのUSB-A端子にドングルを挿しておけば、モニタに接続した端末のヘッドセットとして機能することが重要ポイントでした。そんな中、条件に合ったのが、発売間もなかったJabara Evolve2 75。
待ちきれずJabra公式サイトで定価購入。しばらく待てば、Amazonで割引価格で買えるだろうに。。。
ドングルと事前ペアリング済みはホント?
開封の儀はいろんなYoutube等に上がっているので、そちらをご覧いただくとして、マニュアルに書いてあったドングルと事前ペアリング済みというのは眉唾モノでした。
自分の場合、ドングルは点灯するもののヘッドセットがJabra Direct(App)の中でEvlove2 75が認識されず。仕方ないので、Evolve2 75のペアリングモードをオンにして、Jabra Directの中でSearchして再びペアリングを行う必要がありました。
今のところ合格点
いったんヘッドセットが認識されれば、想定したとおりに動いてくれました。今日も異なる2台のMacbook ProからMicrosoft TEAMSの会議に参加したものの、双方の端末できちんとへヘッドセットとして認識してくれますし、ミュート/アンミュートの切り替えもマイクの上げ下げだけでできるので簡単。自分が購入したのは、TEAMS対応のものなのでTEAMSも自動的にミュート/アンミュートを切り替えてくれます。これまでは、画面上のミュートボタンを探してクリックするという一手間がなくなっただけでも、ずいぶん効率が上がったような気になってしまいます。
気になる通話音質については、周りが騒がしいというような極端な状況は試していないものの、これまでと同じかそれ以上の音質を出しているようなので、今のところはいい感じです。
かといって引退には追い込めない骨伝導
ここまで書くといい感じで、これからはEvolove2 75を使うことになるのかと思いきや、そうも行かず。以前はJabra Elite 85hというオーバーイヤー、その前は骨伝導のAftershockzのOpencommを使っており、オンイヤーのEvolve2 75は初めて。1時間ほど装着を続けていると耳が痛いと感じてしまいます。あとは分かってはいたけど、夏場は確実に蒸れますよね。骨伝導の開放感に慣れてしまったためか、会議の時以外、単純に聞くだけの時は、相変わらずAftershockzを使っています。
値段も考えると、Aftershockzはほぼ半額ですし、自分のように頻繁に端末を取り替えるのではなく、基本的に同じ端末を使い続けるような場合は、Aftershockzに分があると思っています。AftershockzでUSBドングルを単品かつ通話可能なものを出してくれれば、自分もそちらに流れてしまいそうな気がします。
※ちなみに、Aftershockzはテレビ用の骨伝導イヤホンにBluetoothトランスミッタをバンドルして出しているのですが、単体販売はしておらず、また通話はできないという認識です。間違っていれば、どなたか突っ込んでください。
リモートワークに最適なヘッドセットのその後
半年経っての感想再び。需要があるかどうかは二の次。
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Afershokz Opencommを使い始めて早半年。オープンイヤー方式なので、長時間装着していても苦にならないので、第一選択ではあるんだけどいくつか問題も。
声が太い人がしゃべると耳がこそばゆい
これは、耳の前の部分に当たる角度を調整することで多少緩和できると前の記事で書いたんだけれども、Zoomなどの会議で参加者の中に声質が太い人が話すとどうしても、激しく振動して耳の前がこそばゆいという状況が発生。これを理由に、お前しゃべるな!と言うわけにも行かず(苦笑)。あえて対策するとすれば、こそばゆいときは手を添えて振動を逃がすなどの対応でなんとか対応中。これは、骨伝導の持っている特質から仕方がないのかも。
マルチデバイス対応
自分の場合は、仕事中2台のMacbook Proを使い分けている状態。これらの端末を2台同時に使うことはないものの、それぞれの端末でZoomやTEAMSでの会議があるため、両方でヘッドセットを使いたいんだけど、Aftershokz Opencommは公式にはマルチデバイスを謳っていない。一応隠しコマンドがあって、マルチデバイスモードが立ち上がる。一応、興味がある人のために書いておくと、以下の方法でマルチデバイス接続が可能。
- 音量プラスボタンを長押しして、電源オンからペアリングモードまで待つ
- ペアリングモードのアナウンスが流れたら、右耳側にあるマルチファンクションボタンも長押し
- Multi-paring modeというアナウンスが聞こえたら、PC側のBluetoothメニューで接続
これだけ書いてあると万事解決に見えるけど、実は両方の端末が開いている状態だと、通話中にConnected(接続しました)というアナウンスが流れてなんとも邪魔くさいというのは前の記事で書いたとおり。
新たな選択肢?
自分の場合、リモートワークつまり仕事で使うのが前提なので、意外にに選択肢が少ない。ゲーミングのヘッドセットだと少し大げさすぎる気もするし。自分の使い方だと、2台のマシンを同時に使うことがないので、例えばUSB-Cハブとして機能しているモニタのUSB-A端子にドングルを挿しておいて、モニタにつないでいるMacと自動的に切り替えられるのが理想。条件に合いそうなもの、、、となると一応こういうのがある。
※アマゾンのリンクを貼っていますが、Jabraのオフィシャルサイトの方が安く買えることがあるので注意これを買い物かごに入れる直前まで行ったんだけど、今のところ一端ストップ。実は後継最新機種としてEvolve2 75というのが最近出ているんだけど、まだオンラインまたは販売代理店での取り扱いが開始されていない。これはもう少し様子見か。あとは、使っているのが全部Apple製品なので、この選択肢もある(というか持っている)んだけど、長時間のインイヤー装着はなんとなく気持ち悪いと感じてしまうんだよね。
ということで、ひとまずはAftershokzを騙し騙し使うことになりそうというのが、今の時点での結論。オチがなくてごめんなさい!
上昇志向のないオジさんがベンチャーに転職する話 その8 - 最後の日
キャリア的上昇指向のないオジさんが、何故かこの年齢で外資系ベンチャーに転職した顛末を書いたこのシリーズも気がつけば第8弾。
この記事の続きです。
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<目次>
決断を下した後
前の記事に書いたとおり、新しい会社への移籍を決断して承諾書にサインをした。瞬間やっちまったかなと頭をよぎったものの、今更後には戻れないので前に進むだけだ。決めた以上有休消化のスケジュールを好きなように入れたかったのだが、この時点で未消化の有給が30日以上。他国で同じく移籍するメンバーは、新しい会社に未消化の有給休暇を持ち越すという素敵な特典があったのに対し、日本にはそのような制度がなく(会社が違うから当たり前だけど)、かといって仕事が残っており、今日から休みますとも言えず、辛うじて最後の一週間をオフにするのが精一杯だった。
最後の仕事
その有休消化に入る前、最後の仕事がやってきた。最後の仕事と言っても、新しい会社に持っていく仕事と今の会社に置いていく方の仕事があり、これは後者の方。この仕事の準備をしながら、これで最後かという感慨とは別に、この仕事こんなに楽しかったっけ?という変な感情に襲われた。なんとなく自分のイメージした方向に形が出来上がって、実際の本番でもやりたいことが出し切れたようなそんな感覚だったのだ。仕事に閉塞感を覚えていたけど、それって自分でつまらなくしていた部分もあるなぁと今更ながらに気がついたのかもしれない。
コロナ禍よ。。。
そんなやりきった感の中、最後の休暇に入ったのだが、この時期何を隠そうコロナの緊急事態宣言のまっただ中。本当はこの休暇に入るタイミングで緊急事態宣言が終わるはずだったのが再延長になったのだ。どこか遠くに出かけるという望みは叶うこともなく、会社のPCの電源を完全にオフにして、かといって人と気軽に会える状態でもないので、オンライン英会話で仕事の愚痴を聞いてもらうという香ばしい数日間を過ごすことに。本当は、実家に帰って海でも眺めたかったんだけどね。(注:実家から海は見えない)
とはいえ、自宅缶詰はあまりに切ないので、休暇最終日に外出して気分転換に買い物をすることに。自分へのご褒美的に、M1 Macbook Proを買ってみた。(その数週間後にM1 Proが出るとも知らずに。。。)
最終日もリモートで淡々と
最後の一週間をオフにと書いたが、実は最終日(=退職日)がちょうど週明けだったこともあり、出勤扱いとしていた。といっても、リモートワークの最中なので、物理的に出勤することはなく、これまでの専門領域についての簡単な引き継ぎをやったり、新しい会社での事務手続きやPCのセットアップだったりとまったりとした中、一日が終わっていった。
この話が出てくる前に、一度だけ転職直前まで行ったことがあって、その時に自分が会社を辞めるときの退職の挨拶だとか壮行会だとか、通過儀礼的なモノが得意でないというか、(人望がない自分にとって)正直苦痛だなと思っていたのだが、幸か不幸かコロナ禍のためにそういった行事もなく、静かに某社での24年半最後の日が暮れていった。
<つづく?>