オンプレおじさん、クラウドへ - AWS Cloud Practitioner 認定受験記(前編)

タイトルの通り、二十数年オンプレにどっぷり浸かっていたおじさんが、クラウドに一歩踏み出したという話です。ちなみに、試験を受けるための詳細な手続きなどは書いていませんので悪しからず。

<目次>

きっかけは

もともとAWSの勉強をしようと思っていた訳ではなく、Coursera Plus会員(定額でコース受け放題のやつ)だったので、次に何を学ぼうかと探しているときにAWS関連のコースが目に止まったのがはじまり。これまでクラウドに全くノータッチだった訳ではないけど、分かったようなフリをして利用していたので、基礎を学んでおくべきじゃないかとは漠然と思っていたのは確か。そんな中、AWS上で動く環境でちょっとしたトラブルがあって、これは今のうちに学んでおかないと、後で大変になると思って、入門編と思われる AWS Certified Cloud Practitioner Elementsというコースを受講することに。

最初は順調そのもの。


こんなつぶやきを残している。詳しく書くと怒られるかもしれないけど、コーヒーショップを例えにした説明が結構分かりやすくて、するすると内容が頭に入ってくる感覚が楽しかった。7週間のコースだったけど1週間かからずに完走。

え?試験は別にあるの?

Courseraのコースの最後にFinal Assessmentを受けて、安定の合格ラインギリギリの80%で修了。コレを受ける前に薄々気がついていたけど、このコースを修了しても本物の認定が貰える訳ではない。

とは言え、少し練習すれば合格できるだろうと思い、この日から1週間後に認定試験を受けるべく予約を入れた。まずは腕試しをしようと思って、サンプルの問題10問を解いてみたが、これではさすがに物足りない。他の方の合格体験記などを探してみると、問題集を1冊やったというようなものがチラチラ見えたので、こちらのKindle本を購入。

これ習ってないんですけど

この本には試験6回分の問題が収録されており、評価もそこそこ良かったので、とりあえずコレを一通り解いてみることに。何周もして暗記するのが良いのだろうけど、試験は1週間後。とにかく前へ進む。

ところが、結構苦戦する。Courseraで習ったでかなりの範囲がカバーされているのだが、中には見たこともないサービスについて問われていたり、これ習ってないんですけどという感じで、正解率は6割程度。あと1割の上積みをしないと合格できない。。。ということで、ようやく本気モードに入り、間違えた問題をGoodnotesの暗記カード機能に片っ端から貼り付けて、それを再び解くこと2周。既出の問題なので、ほぼ100%回答できるようにはなったが、セキュリティ系のサービスのあたりなど、記憶があやふやな部分も目立つ。

試験前日まで来ても、この状態なので楽観は出来ないと思いはじめた。試験料が12000円ぐらいするので、あまり何回も受けたくない。出来れば一発で決めたい。。。受験言語は英語を選択。日本語受験も可能だけど、自分の場合は、CourseraのAWS Cloud Practitioner Elementsという英語のコース、あとは練習問題用に購入したKindle本も英語版だったので、今さら日本語の試験にして変に混乱するのが怖かった。

というのも、かなり昔にSAPの認定試験を受けたとき、日本語が意味不明すぎて逆に混乱したことがあったのがトラウマ?になっているので、この手の試験は英語で受けるのが習慣化しているのだ。SAPとAWSだと受験対象者の裾野の広さも違うので、きっと日本語版でも豊富な練習問題集もあるはずなので、自分がやりやすい言語を選択すれば良いだけの話だと思う。

ひとまず申し込みを済ませたところ、試験当日までにシステムテストをやっておいてくれという通知が届いた。他人が邪魔しない環境ということで書斎のMac miniで受験することとして、試しにシステムテストを行ってみるのだが、やけに時間がかかる。試験中にWebブラウザなどを使えなくする専用のソフトウェアの立ち上げに恐ろしいほど時間がかかったのだ。とは言え、動くには動いたので薦められた試験開始30分前よりも早く入れば良いやぐらいの考えでいたのだが、後で痛い目に遭うことに。

試験当日の落とし穴

試験開始40分前。早速ログインしてテストの手続きを始める。最初に、自分の写真、パスポートの写真、試験を受けるデスク周りの四方の写真などをアップロードすると順番待ちのステータスに。しばらくして自分の番が回ってくると、テーブルの上をWebカムで見せろという。実は自分のデスクの上には透明のシートがあって、机のとの間に地図やら写真やらが挟んであるのだが、あらぬ疑いをかけられてはいけないということで、A3のコピー用紙を間に挟んで机の上が白い状態になるようにしたのだが、そこにいちゃもんを付けられる。

(ちなみにやりとりは全て英語)
試験監督「机の上に紙を置いておくことは禁止されています」
自分「じゃ、こんな地図とか写真が見えても良いのですか?」
試験監督「それもダメです」
自分「こんなの全部撤去したら時間かかりすぎるから無理です」
試験監督「では、代わりにテーブルクロスを敷くのはどうですか?」

テーブルクロスって・・・んなもんあるかい。と思ってふと周りを見渡すと、なぜかクリスマス柄の壁紙が本棚の所においてあるのを発見。

自分「これを敷けば良いですか?」
試験監督「はい」

・・・って、壁紙も紙だろうがwと思ったが、とりあえず前に進むことに。ようやく試験開始のためのシステムが立ち上がったのだが、例の専用のソフトウェアがフリーズして先に進めない。接続テストをしたときよりもさらに多くの時間がかかってしまい、試験監督も匙を投げたようで、

試験監督「これは時間がかかりすぎなので、テクニカルサポートに連絡します。そのまま待っていてください」

間髪入れずに、テクニカルサポートの人から電話がかかってくる。一緒に再起動してみたり、いろいろ試したのだが現象は解決せず。

テクニカルサポート氏「これは今日の受験は難しいと思います。一回返金するので、テストのスケジュールを入れ直してください」

これだけ用意周到に準備したつもりが、なんと試験受けられず。仕方ないので、翌々日の同じ時間に予約を入れ直すことに。5営業日以内に返金されるというのを待とうかと思ったけど、その間に忘れるのが逆に怖かったもんで。。。

<後半へ続く>