MacでSAPを使う環境を整える話 2
この記事の続きです。
deutschina.hatenablog.com
SAP GUIを入れるところまでやったものの、SAP GUI for JAVAのABAP EditorはWindows版と比べて見劣りするので、やっぱりEclipseを使いましょうという話と、関連して最近トラブったのでその話あたりを。
Eclipseを入れる
トラブル発生
ホントに書きたかったのはこのあたりからかも。
いきなりの悲劇
ある朝、アプリの更新通知が降ってきて、何の気なしにYesを推したところから悲劇が。。。更新通知をYesしたことすら忘れかけた頃、Eclipseを立ち上げようとしたら、こんなポップアップが出てきて立ち上がらず。
※実際にはスクリーンショットを撮ってないのでこれは拾いものです
え?なんで?と思ってググり始めたところ、eclipse.iniという設定ファイルで起動するJVMを指定する-vmというパラメータがあって、この設定を直せば動くようになるらしいということが判明。何の前触れもなくいきなり動かなくなったという点についても、何かアプリをインストールしたときに環境変数が書き換わることがあるらしい。
いかにも、eclipse.iniならココを見なさいというサイトがあったので確認する。
https://wiki.eclipse.org/Eclipse.ini
自分の設定ファイルはどうなっているかを確認する手順は、こんな感じ。
- Applicationsフォルダを開き、Eclipseのアイコンを右クリックして"Show package contents"を選択
- 新しいFinderウィンドウが開いたら、Contents→Eclipseの中にあるeclipse.iniをエディタなどで開く
確か最初に開いた時には、-vmのセクション自体がなかったので、こんな感じで足せばいいんでしょ?と思い、
-vm
/Library/Java/JavaVirtualMachine/sapmachine-jdk-11.0.6.jdk/Contents/Home
このブロックを追加して保存してEclipseを再起動しても状況が変わらず。
悪いのはこの子なのか?
その後、ファイルの設定を少しずつ弄っては起動せずを繰り返したところで、とある事が頭をよぎりました。
先日設定した別のマシンでは問題なく動いていたので、それと設定を比べれば良いのでは?
別のマシンではEclipseが問題なく立ち上がることを確認した上で、設定を確認してみたところ、JavaVirtualMachinesのフォルダに入っている顔ぶれが違っていました。具体的にはsapmachine-jdk.11.0.6の代わりにjdk.11.0.6が入っています。
ちなみにsapmachineというのは、Open JDKの1つで名前の通りSAP supportedなもの。SAP GUI for JAVAを入れれば同時に入ってくる(ハズ)。
SapMachine | An OpenJDK release maintained and supported by SAP
まさかと思い、事故が起きた環境でJavaVirtualMachinesの中身を見てみると、、、
※jdk.11.0.6はリカバリのために後で追加したもの
Eclipseが起動しなくなった日の9:24過ぎに、sapmachine-jdk.11.0.6が追加されていることが分かりました。この子が悪さしているのは間違いなさそうです。そこで、現在動いているマシンと同じ条件にするために、jdk.11.0.6を新たにインストールして、環境設定ファイルもこんな感じで書き換えてみました。
※2020/02/10追記
下の赤枠の内容は直前のと重複しているので、本来不要なはず。
これでEclipseを再起動してみたところ、、、苦節2日(ずっとこれの対応をしていたわけじゃないけど)、ようやく元通りに動かせるようになりました。
こんなことも言いたくなる訳で。
eclipse.ini はしばらく見たくない。
— Kem / けむ (@Deutschina) February 7, 2020
これで、ひとまず環境は整ったので、いろいろ試していこうと思います。